Record China 2010年3月12日(金) 14時7分
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9日、アジアの永遠の歌姫、テレサ・テンを偲ぶブログ記事が、中国のブログサイトに掲載された。当時の乾ききった中国人の心に人間らしい感情を呼び覚ましてくれたと回想している。写真は09年9月、香港で開かれたテレサ・テンのメモリアルイベント。
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2010年3月9日、アジアの永遠の歌姫、テレサ・テンを偲ぶブログ記事が、中国のブログサイト・捜狐博客に掲載された。作者は北京在住の男性。当時の乾ききった中国人の心に人間らしい感情を呼び覚ましてくれたと回想している。以下はその概略。
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テレサがこの世を去って15年になるが、いまだにその人気は変わらない。テレサは音楽界の女王だ。「“老トウ”(トウ小平)は統一の夢が叶えられなかったが、“小トウ”(トウ麗君=テレサの中国名)は中台のみならず東南アジアの統一を成し遂げた」という言葉を台湾で聞いたことがある。異なる文化背景と信仰を持つ人々が、テレサの歌声のもとに統一されたのだ。
中国本土でテレサの歌声が聞かれるようになったのは、77年頃から。テレサの歌声は文化大革命の模範劇や歌曲を転覆するものだと否定する人もいたが、穏やかな雨と風は砂漠にとって「転覆」とは言わない。これは征服ではなく、覚醒だ。テレサは我々の心の奥深くに眠っていた人間らしさを呼び覚ましてくれた。砂漠のように荒涼とした心に魂を吹き込んでくれたのだ。
闘争も革命もない。そこにはただ愛や気持ちを語る世界が広がっていた。世界中の中国人がテレサの歌に染まり、陶酔した。生活と愛、音楽と美が中国人の心に蘇った。中国にようやくモノが溢れだした80年代。我々はついに人間らしい生活を手に入れた。テレサの歌声は改革開放のBGMであり、文化を蘇らせる起爆剤でもあった。テレサは我々に世界を征服できるのは「愛と美」だけであるということを教えてくれたのだ。(翻訳・編集/NN)
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