Record China 2010年3月16日(火) 17時47分
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15日、中国の自然保護区域の22%が「エコツアー」客によって破壊され、同11%の生態システムが退化したという。写真は江蘇省興化市の菜種畑を見るツアー。
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2010年3月15日、光明日報によると、中国の自然保護区域の22%が「エコツアー」客によって破壊され、11%の自然環境が退化したという。
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エコツアー及びエコツーリズムという概念は世界自然保護連合(IUCN)が1983年に提唱したものだが、その基本は自然環境を破壊せずに楽しむ旅行だ。しかし近年エコツアーの流行により「大自然に触れる」ことを目的に設置された「生態景観区」で余暇を過ごす人々が増加し、エコ意識の低い旅行客らによって環境破壊が進んでいるという。
エコツアーはもはや単なるレジャーに成り変ってしまった、と同記事は指摘。エコツアーに参加する旅行客のほとんどが、食事、宿泊、交通、レジャー、ショッピング、エンターテインメントなどいわゆる旅行の6大要素への要求が高く、開発業者や旅行会社は旅行客を満足させるために生態景観区内に橋、観覧車、道路、ホテル、ショッピングセンターなどを新たに建設しているという。
これではもはや山間(あい)の中にある都市だ、と同記事。本来高度な技術が必要とされる自然保護区域の開発がいとも簡単になされていることも問題だとした。保護区域の一部では観測など特別な活動以外のいかなる活動も禁止する、といった制限も必要だ。エコツアーに参加する旅行客に、ゴミは持ち帰り、樹木を折ったりせず、水資源を汚染しないなどの最低限の環境意識が何より求められる。(翻訳・編集/津野尾)
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