Record China 2010年3月18日(木) 12時54分
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16日、中国紙は、有機リン系殺虫剤メタミドホスやイソカルボホスが禁止されたにもかかわらずいまだに市場に出回っている実態を取り上げた。写真は3日、湖北省長沙市で禁止農薬が検出されたとして廃棄処分された海南省産のササゲ豆10t。
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2010年3月16日、中国紙・科学新聞は、有機リン系殺虫剤メタミドホスやイソカルボホスが禁止されたにもかかわらずいまだに市場に出回っている実態を取り上げた。
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殺虫剤イソカルボホスが検出されたとして先月、湖北省武漢市で海南省産の「毒ササゲ豆」が摘発された。メタミドホスが検出された08年の「毒ギョーザ問題」でも大きく取り沙汰された禁止農薬の使用問題。中国では毒性の強い農薬について、07年1月から使用と販売、08年1月から生産を全面的に禁止しているが、今回の「毒ササゲ豆」事件で、取り締まりが徹底されていないことが浮き彫りとなった形だ。
使用禁止になる前の中国で、有機リン系殺虫剤は全体の70%以上を占めていた。そのうち、価格が安く殺虫効果も抜群のメタミドホスはシェア70%以上に達していた。だが、誤った使い方をすれば人命が脅かされるほど毒性が高いため、使用禁止に。ところが、代替品はいずれも価格が高すぎる。結局、メタミドホスの需要はなくならなかった。メーカーがあえて禁止農薬を生産する理由は「必ず売れるから」だ。
毒性の強い農薬の使用が禁止されてから約1カ月間、安徽省の化学工業メーカー幹部が江蘇省南京市を出発点として南部7省の農薬市場を調査して回った。その結果、メタミドホスなど禁止農薬は市場からほとんど撤退しておらず、依然こっそりと販売されていることが分かった。
これほど大きく問題視され、禁止されてもなお市場にはメタミドホスが出回っている。今回の「毒ササゲ豆」事件は氷山の一角なのかも知れない、と記事は警告した。(翻訳・編集/NN)
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