中国本土のニューリッチ層、投資目的の買い漁りで骨董品の相場が急騰―香港紙

Record China    2010年3月22日(月) 20時2分

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15日、香港紙は投資目的で一流の骨董品を買い漁る中国本土のニューリッチ層が骨董品の相場を急騰させていると報じた。写真は香港クリスティーズが北京で開いたオークション。

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2010年3月15日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「中国本土のニューリッチ層が骨董品の値段を急騰させている」と題した記事を掲載した。19日付で環球時報が伝えた。

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記事によれば、中国本土のニューリッチ層がオークションの落札相場をつり上げている。最高級の中国骨董家具はこの5年で4倍も価格が上がったが、それでも需要は減らないため出品側も出し渋り、さらに価格がつり上がるのを待っているという状況だ。

昨年10月にサザビーが香港で行ったオークションで上海のビジネスマンが8570万香港ドル(約9億9800万円)で清の乾隆帝が使用した珍しい紫檀製の玉座を落札したが、業界内では本土のコレクターが皇帝ゆかりの品に並々ならぬ思い入れがあることを示す象徴的な1件だとして注目を集めた。

北京観復古典芸術博物館の創設者である馬未都(マー・ウェイドゥー)氏は中国古代家具のコレクターとしても有名だが、馬氏によると、一流品の値段があっという間につり上がる今の状態は「かなり異常」。前述の玉座を落札した上海人をはじめ、一流品だけを短期集中で買いたがる人は単なる投資目的で、芸術的な価値は分からないと馬氏は指摘する。

香港の骨董商アンディ・ホー氏によれば、2000年までは顧客の90%が西洋人で、うち80%は米国人だったが、9・11事件以降は中国本土のニューリッチ層が95%を占めているという。(翻訳・編集/NN)

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