米中間をうまく立ち回る平壌の思惑―英メディア

Record China    2010年4月9日(金) 7時16分

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2日、英メディアは「米中朝の三角関係における平壌の思惑」と題した記事を掲載した。写真は04年10月、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が訪中した時の天安門前。

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2010年4月2日、英BBC放送の中国語版ウェブサイトは「米中朝の三角関係における平壌の思惑」と題した記事を掲載した。以下はその概略。

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米ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で講演した黄長[火華](ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記は、「金正日(キム・ジョンイル)政権の生死は中国が握っている」と述べた。黄元書記の言葉は少々大げさに感じるが、それでも中国の北朝鮮に対する影響力はそれほど大きいものなのかと、つい聞き返したくなってしまう。近年の中朝関係は「蜜月」と「ギクシャク」を繰り返しているが、北朝鮮は果たしてどんなカードを切るつもりなのか?

北朝鮮の核問題は長年、国際社会の頭痛のタネとなっている。だが、北朝鮮が本当に非核化してしまえば、中国は米国とのバランスを取るための武器を失ってしまう。一方の北朝鮮側は米国との関係を改善しない限り、国際社会における孤立は避けられないことを知っている。それに、金親子は米国との関係を改善させることで、中国への依存度を減らし、優位に立ちたいとも考えている。

中、米、北朝鮮の関係は複雑だ。北朝鮮は米国の制裁と冷遇を受けると、中国にすり寄る。生き抜いていくには中国が必要だからだ。だが、北朝鮮は米国との関係を改善しても、ある程度までいくと人権問題などで批判されることも分かっている。だから、米国と中国の間をうまく行き来して、両方から甘い蜜を吸おうとしている。だが、北朝鮮が最終的に改革開放路線を歩むのなら、やはり中国の力が必要だ。

北朝鮮にとって6者会談は今のところ、自らの境遇を改善させ、国連からの制裁を緩和させる道具にすぎない。北朝鮮の核問題を解決できるかは次の指導者にかかっている。いずれにせよ、米朝関係が根本から改善されない限り、北朝鮮が核を放棄することはないだろう。(翻訳・編集/NN)

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