トヨタの失速は中国にとって台頭のチャンスとは限らない―米紙

Record China    2010年4月12日(月) 22時29分

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6日、米紙は「トヨタの失速は中国にとって必ずしも台頭のチャンスとは限らない」と題した記事を掲載した。写真は中国の自動車メーカー、比亜迪(BYD)。

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2010年4月6日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「トヨタの失速は中国にとって必ずしも台頭のチャンスとは限らない」と題した記事を掲載した。12日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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中国は世界の自動車メーカー同様、トヨタの挫折に際し、ここぞとばかりにシェア拡大をもくろんでいる。昨年のデトロイト・モーターショーで、「比亜迪BYD)」は2025年までに世界最大の自動車メーカーになるという野望を明かした。しかし、中国メーカーはまだ発展の初期段階にあり、主な市場は中国国内に限られているというのが現状だ。

中国メーカーの強みは若さと活力あるエンジニア、勤勉な労働者と安価なコスト。その一方で著しく欠けているのは品質を重んじる文化だ。社員の多くは免許も持たず、車の基本操作も分かっていない。上層部と現場との間には大きな隔たりが存在する。その原因は、自動車メーカーの歴史が浅く、消費者も初めて車を持つ人が多いため品質に対する要求もそれほど高くないからだ。

品質重視文化はお金で買えるものではないし、一朝一夕に手に入るものでもない。中国メーカーはこの点を克服しなければ、先進国への進出は難しいだろう。一番手っ取り早いのは引き続き発展途上国を相手にすることだ。彼らの品質への要求はそれほど高くない。だが、中国は昨年、自動車の輸出量を前年比50%も減らした。そのため、今後は国内市場に目を向けることになるだろう。

中国メーカーの国内シェアは今のところわずか30%に過ぎない。だが、彼らが今後、品質問題を解決しシェア拡大に成功すれば、それは世界のどの国でも通用する力をつけたことになる。今、誰が強くて誰が弱いかが問題ではない。重要なのは誰の勢いが強まり、誰の勢いが弱まっているかだ。トヨタの競争力はリコール問題で確実に弱まった。BYDや奇瑞汽車の品質がさらに高まれば、中国が高品質の国産自動車を世界に送り出す夢はさらに一歩近づくだろう。(翻訳・編集/NN)

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