21世紀は「アジアの世紀」ではない、「世界の世紀」だ―仏エコノミスト

Record China    2010年4月13日(火) 17時43分

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2010年4月12日、シンガポール華字紙・聯合早報は、フランスの哲学者・エコノミストであるギ・ソルマン氏の署名記事「『アジアの世紀』ではなく『世界の世紀』」を掲載した。写真は11日、ボアオアジアフォーラムの討論会。

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2010年4月12日、シンガポール華字紙・聯合早報は、フランスの哲学者・エコノミストであるギ・ソルマン氏の署名記事「『アジアの世紀』ではなく『世界の世紀』」を掲載した。中国新聞網が伝えた。以下はその抄訳。

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現在、多くの人々がまるで当然であるかのように21世紀は「アジアの世紀」だと話している。政治・経済の重心が西洋から東洋に移動することは避けられない、と。しかし西洋に代わる「アジア」は統一された経済体制も文化も持っていない。また北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)のような機関もない。

また経済の持続的な成長にとって重要なアイディアに欠けていることもアジアの問題だ。中国の輸出は廉価な労働力に支えられており、付加価値は低い。ハイテク製品を製造してもその発想は西洋がもたらしたものだ。日本、韓国は中国以上のクリエイティビティを持つとはいえ、その多くは西洋の発明品、サービスを改善したにとどまる。

もちろんこうしたアジアの脆弱さが西洋の優位を永遠に保証するわけではない。相対的な差は縮まっていくだろう。ただ、そもそも現在の世界には独立した「国家経済」は存在しない。製品もサービスもグローバリゼーションが進んでいるのだ。

つまり、アジアの成長は西洋の貧困を意味しない。われわれはともに進歩するか、それともこの場に踏みとどまるかのどちらかでしかない。すなわち現在迎えつつあるのは「アジアの世紀」ではなく、初めての「世界の世紀」なのだ。(翻訳・編集/KT)

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