中国最大手のショッピングサイト「淘宝網」、その収益はどこから?広告収入が8〜9割との推算―中国

Record China    2010年4月16日(金) 10時59分

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10日、中国大手ショッピングサイト・淘宝網の幹部が同社の売上状況やその仕組みなどについて一部を明かした。これまで謎とされた同社の収益源が部分的に明らかとなった。写真は09年9月、新プロジェクト「贏在淘宝」の発表会。

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2010年4月10日、中国大手ショッピングサイト・淘宝網(タオバオ)の幹部が福建省アモイ市で開催された「2010サーチ・マーケティング・エキスポ」において、同社の売上状況やその仕組みなどについて一部を明かした。いまだ株式上場を果たしておらず、無料サービスから事業をスタートした同社の収益については、これまでも多方面から疑問や憶測の声が上がっていた。12日付で網易科技が伝えた。

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同社で広告製品を管理する王華(ワン・ホア)氏の発言は、その「淘宝網の謎」に答える形となった。同氏によると、淘宝の有料店舗出店件数は現在40万件を超え、全体の売主の20%を占める。また、「淘宝直通車」と呼ばれるPPC広告に登録した企業や個人は10万件を超えた。09年の広告収入費は15億元(約203億円)に達しており、百度(バイドゥ)を超える前年比40%の上昇を見せた。また、「タオバオモール(淘宝商城)」(B2C)の取引額は100億元を超え、全体の5%を占めている。

複数の消息筋によると、淘宝網の80〜90%の収入は広告によるものと見られている。中国のIT専門市場調査会社・艾瑞(iResearch)の推計では、淘宝の広告収入は15億元。百度(Baidu/サーチエンジン)・グーグル・新浪(SINA/ポータルサイト)に次ぐ国内ネット広告市場の第4位であると見られている。王氏はその具体額を明かさなかったが、「15億元は超えており、百度の44億元よりは少ない。しかし、その成長率では百度を越えている」と語ったニュアンスから鑑みれば、09年には前年僅差の新浪を超えており、グーグルが中国本土を撤退した今、国内市場第2位に浮上するものと見られている。

淘宝網の広告収入源は「淘宝直通車」「淘宝超級売覇」「淘客」の三つ。いずれも有料会員に対してのサービスで、「淘宝直通車」はPPC広告、「淘宝超級売覇」は特定のテーマやイベントなどに沿って各出店者の商品を集中的に展示するサービス。「淘客」は掲載商品でユーザーがアフィリエイト展開をするシステムだ。なお、淘宝網はB2Cにおいても売上を上昇させており、09年には中国大手・京東の2.5倍を売り上げたと推測される。(翻訳・編集/小坂)

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