2010年4月19日、中国人消費者の高級品購買力が、とどまらぬ勢いで成長を見せている。中国・香港に本部を置くWorld Luxury Association(WLA/世界奢侈品協会)による09年12月時点の統計によると、同年の中国におけるぜいたく品の消費総額は年間94億ドルで、世界総額の27．5％を占めた。04年の20億ドルから大幅な成長で、世界第2のぜいたく品消費国となった。この先5年以内にその消費総額は年146億ドルに達すると見られており、世界首位に立つ可能性も浮上してきた。労働報の報道。

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統計によると、世界の主だった高級品ブランドの8割が中国市場に進出を果たしている。小売市場専門のコンサル企業ハズバンド・リテイル・コンサルティングによると、09年末時点までに首都の北京市には300店舗が開業している。5月の万博開催まで目前に迫った上海市でも、開幕までに少なくとも10店舗が新規開業を迎える。

90年代初頭に外資系の高級ホテルが中国ぜいたく品市場へ参入し、01年末に中国がWTO加盟を果たすと、海外の高級品ブランドの進出は一気に加速した。それに伴い、消費者の購買意欲も枯れることなく成長しており、08年の金融危機などものともしない勢いを見せている。各国の高級ブランドにとって、これは販売戦略における大きな転換点となり、欧米市場からのシフトが目立っている。なお、中国市場に出店している店舗の半数以上は、過去3年以内に開業している。(翻訳・編集/愛玉)