Record China 2006年12月1日(金) 7時41分
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福建省のある靴工場で、品質に問題があるという1万足の靴が集められ、ガソリンをかけて燃やされた。これには社員を教育する意味があるという。
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2006年11月28日の午後、福建(ふっけん)省晋江(しんこう)市のある靴工場の前に、1万足の靴が山積みになっている。数百人の工場職員たちが集まり、その靴の前に立っている。うち数人が、靴の山にガソリンをふりかけた。午後5時、靴会社の社長がライターで靴に火をつけると、勢いよく靴の山は燃え、煙が巻き上がった。40分ほど経過しても、靴はまだ燃え続けている。
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靴工場の徐(シュー)副社長の話によると、今回燃やしたこの1万足の靴は、全部で約300万元(約3900万円)の価値があるという。すべて生産中に品質について問題が発見されたためだそうだ。工場ではこれらの靴を、自発的に燃やすことになった。
靴を燃やすことは、「品質を保つように」という、社員教育の一貫として行われたという。「こういう代価を払うことになる、ということを、みんなしっかり覚えておいてもらいたい」副社長が職員に向かって、諭すように話している。
「たとえ品質に問題があったとしても、燃やす必要がありますか?」との質問に対し、副社長は「他企業は常に不良品を公益のため寄贈しているが、私の会社は優良品しか出さないのだ」と自信満々に答えた。
これに対し、晋江市環境保護局の張(ジャン)副局長はこうコメントしている。「企業が製品の質をよくしたいという気持ちは理解できるが、環境保護の立場から見れば、このやり方は不適当だ」。企業が勝手にゴミを燃やすのは環境に悪いので、指定されたゴミ処分場にて処理すべき、と厳しく指摘の声もあった。
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