禁止事項てんこ盛り、それでも北朝鮮への観光ツアーが人気!―中国

Record China    2010年4月28日(水) 19時2分

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12日、中国全土から北朝鮮への観光ツアーがから解禁され人気を博している。北朝鮮への観光ツアーには多くの制限があるものの、中国から今年中に3万人程度の参加者が見込まれている。写真は今月13日に北朝鮮入りした朝鮮戦争の元志願兵ら。

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2010年4月12日、中国全土から北朝鮮への観光ツアーが解禁され、人気を博している。北朝鮮への観光ツアーには多くの制限があるものの、中国からは年内に3万人程度の参加者が見込まれている。国際先駆導報の26日付の報道。

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北朝鮮ツアー参加者への制限事項には以下のようなものがある。

1)パソコン・携帯電話・短波ラジオなど電子通信機器の持ち込み禁止。2)現地の風習・習慣に従う。3)指導者・政治・経済などに対する評論の禁止。4)ガイドの指示に従って団体行動し、個人行動は禁止。指定の参観場所やホテル以外に立ち寄ってはいけない。5)写真撮影は許可制。6)現地の住民・兵士との会話、物品授受の禁止。7)夜間の外出禁止などがある。

こうした制限があるにも関わらず、中国各地で募集中のツアーは人気が高く、参加希望者が後を絶たない。参加者は中高年層が多く、朝鮮戦争の元従軍兵や観光業界関係者が多い。8日間の旅程でツアー料金は5000〜6000元(約6万9000〜8万2000円)が相場。

関係者によると、北朝鮮ツアーにはオン・オフシーズンの区別はなく、北朝鮮側の裁量によってツアー催行時期が調整されるが、これには同国の政治情勢が関係しているという。以前は、同国と国境を接している吉林省などで列車による陸路入国も可能だった。しかし09年末に北朝鮮がデノミを実施した際には同国の出入国管理は厳格化し、列車でのツアーはすべて取り消され、北京または瀋陽(遼寧省)からの空路入国だけが認められるなど、その時の情勢によって規定は随時変更される。

今回、中国全土からのツアーが解禁されたことにより、北朝鮮の観光業は新たな局面を迎えている。北朝鮮側はこれを対外PRの好機ととらえ、国内の高等学校数校に観光課程を開設するなど、観光産業の発展に注力しているという。なお、中国の観光業界関係者は「北朝鮮への中国人観光客は今年3万人に達し、今後さらに増加するだろう」との見方を示している。(翻訳・編集/HA)

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