iPhone、売上増めざし1000元値下げを断行―中国

Record China    2010年4月28日(水) 9時56分

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27日、中国の通信キャリア大手・中国聯通(チャイナユニコム)は、5月に大幅な料金体系の改定を行うと伝えられた。料金改定後のiPhone購入価格は、従来よりも約1万3700円程度値下げされる。写真はiPhoneの製品広告。

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2010年4月27日付の網易科技によると、中国の通信キャリア大手・中国聯通(チャイナユニコム)は、5月に3G携帯電話の料金体系を改訂し、同時にiPhoneの購入・料金体系の改訂も行う予定であることが分かった。料金改定後のiPhone購入価格は、従来よりも1000元(約1万3700円)程度値下げされる。

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同社によるiPhoneの購入価格に関する説明では、iPhone 3GS 16Gを例にとると、従来は本体とプリペイド通信費(通話料の前払い)をあわせて6999元(約9万6100円)が必要だった。プラン改定後は、ユーザーがプリペイド通信費として5880元(約8万700円)を支払い、月あたり286元(約3900円)以上の月額プランを選択すると、本体料金は0元になり、加えて毎月245元(約3400円)相当の無料通話サービスが付加される。つまり、購入時の支払い額は1000元以上の値引きとなる。さらに、既存ユーザーに対しては、契約期間満了後6か月間にわたって固定使用料が減免される予定。

同社は09年10月から、中国国内でiPhoneの取り扱いを開始しており、同商品による3Gユーザーの獲得・拡大を目指してきた。しかし、iPhoneユーザーは当初の予定通りに伸びず、同社は今年3月、「分割払い」「保証金の預け入れ」「銀行預金の担保」を導入することで、「プリペイド通信費0元でも本体購入が可能」と銘打ち、併せて月額プランの最低料金を186元(約2600円)に引き下げた。

しかし、網易科技の調査によると、ユーザーの約8割が「プリペイド通信費0元でもiPhoneを購入しようとは思わない」と回答しており、その多くは「新プランはiPhone購入へのハードルを下げていないばかりか、契約者に毎月186元以上もの月額プラン加入を義務づけ、より多くの支出を強いている」と反発していた。

こうした状況を反映し、新料金プランでは、iPhone月額プランの最低料金を96元(約1300円)に引き下げる。さらに、その他の3G携帯では月額プランの最低料金に36元(約500円)のコースを追加し、あわせて従来のコースも調整する予定になっているという。新料金体系の詳細はまもなく決定され、5月初旬から中旬までに正式に発表される。

業界関係者は「3Gユーザーの拡販は、携帯電話の購入補填額が問題ではなく、料金プランの設定と細分化によって初めてユーザーの支持を集めることができる」と分析している。(翻訳・編集/HA)

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