北京のゴミ処理場に悪臭対策の新兵器!「大砲状の放水機で香水ばらまく」と英紙―中国

Record China    2010年4月28日(水) 12時27分

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2010年4月22日、中国紙・南都週刊は北京のゴミ処理場に関する記事を掲載した。英語圏では「中国のゴミ処理場は悪臭を消すため、ゴミに香水をふりかけている」と報じられ、話題となっている。写真は安徽省のゴミ埋め立て場でゴミ拾いをする農民たち。

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2010年4月22日、中国紙・南都週刊は北京のゴミ処理場に関する記事を掲載した。英語圏では「中国のゴミ処理場は悪臭を消すため、ゴミに香水をふりかけている」と報じられ、話題となっている。以下はその抄訳。

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北京市の阿蘇衛ゴミ埋め立て場。カラスの大群が空を舞う、その下に噂の「大砲」が並んでいた。英紙ガーディアンはこの「大砲」をこう伝えている。「この新兵器は毎分数十リットルもの香水を噴出する。到達距離は最大50メートル」。香水でゴミの悪臭を消すという奇想天外な作戦は、英語圏で注目を集めた。ある読者は「そんなことにお金をかけるのならば、ゴミ回収を改善するべきだ」との意見を寄せた。

尤も報道に誤解があるのも事実。問題の「大砲」は、香水をまいているのではない。この「大砲」は高圧によって霧状にした水をまく装置で、本来は建築現場でホコリを巻き上げないようにする時、あるいは工場で加湿・冷却が必要な時に用いられる。北京市のゴミ埋め立て場は、この装置を脱臭剤をまく用途で使っている。

ただし専門家は「脱臭剤では根本的な改善にはつながらない」と指摘している。これに対し当局は、脱臭剤散布は対策の一環であり、他の対策と組み合わせることで5月までに悪臭をなくすと近隣住民に約束した。

しかしこの約束を逆に不安に思っているのが、阿蘇衛ゴミ埋め立て場付近に住むSally(ハンドルネーム)さん。高級住宅地に住むSallyさんだが、あまりの悪臭に友人を呼ぶことすらできなかったという。それでも今、政府の悪臭対策に不安を感じているのは、ゴミ焼却場を建設するという噂が流れているからだ。「悪臭とダイオキシン、どちらを選ばなければならないとすれば、悪臭のほうがまだましです」と話している。(翻訳・編集/KT)

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