<チャイナ・インプレッション>出稼ぎ親子の憂い、広がる都市部との生活格差―貴州省貴陽市

Record China    2006年12月3日(日) 5時17分

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厳しい寒さの中、街の中心部の工事現場で暖をとっている出稼ぎ労働者の親子。社会保障の遅れから、子どもは都市部の学校には通えず、父と毎日労働を共にしている。生活格差の象徴だ。

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2006年11月30日、貴州省(きしゅう)貴陽(きよう)市。この冬一番の寒さを迎えたこの日、街の中心部にある工事現場で廃材を燃やし、暖をとっている出稼ぎ労働者たちがいた。彼らは、農村部から都市部へ働きに出て来て生計を立てている。田舎から子どもを連れてきている人も少なくない。出稼ぎについてきた子どもたちは、都市の学校には通うことができないため、親と共に労働をしているという。

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中国では近年、人材コストが安いことをアピールし、外資系企業の誘致をさかんに行ってきた。国内の雇用は広がったことは確かだが、出稼ぎ労働者に対する社会保障の整備は進んでおらず、職を失い、路頭に迷う人も多いという。農村部から出稼ぎに出てきた人たちと、都市部で暮らし働く人たちとの生活格差はますます広がりをみせており、福祉・保険・子どもの養育など、重大な課題に直面した中国政府の対応が待たれる。

今、大きな変容を遂げつつある中国。4千年以上もの歴史と、多くの可能性を秘めた未来が交錯し、さまざまな魅力が溢れている。その未来に、パワーに、進歩にと、世界から今もっとも熱い視線を集める中国。<チャイナ・インプレッション>では、現在、そして未来の中国の表情をありのままにお届けします。

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