中国が初めて石炭輸入国に転じる、今後の世界エネルギー産業の主役は中国?―シンガポール華字紙

Record China    2010年5月3日(月) 7時38分

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4月30日、中国が初めて石炭輸入国に転じたとシンガポール華字紙が伝えた。写真は安徽省淮北市の粘結炭工場。

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2010年4月30日、シンガポール華字紙・聯合早報が記事「グローバルエネルギー『中国の時』の到来か」を掲載した。中国新聞網が伝えた。以下はその概要。

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マクロ経済が好転した中国の旺盛なエネルギー需要は、世界のエネルギー消費拡大の大きな要員となっている。英フィナンシャル・タイムズによると、03年には8000万トンの石炭を輸出していた中国は09年、逆に1億400万トンを輸入、初めて石炭輸入国に転じた。火力発電用の石炭、製鉄用の粘結炭などの増加によるという。

世界最大の鉱業会社・BHPビリトンは、10年近く前から中国の石炭需要が中国国内の供給量を超えるこの時を待っていたという。同社のマリウス・クロッパーズCEOは、「中国の石炭輸入は今後も続くだろう」と予測する。中国による石油、鉄鉱石、石炭など基礎資源の消費拡大は異常なほどで、鉄鉱最大手からすれば「中国さえ押さえれば安泰」という状況になる、と記事は分析した。

同記事はまた、中国にとってこの状況はエネルギー戦略上のリスクともなりうるわけであり、中国も石炭資源政策を理性的に見直す必要に迫られることも考えられると指摘。中国の国内石炭生産量はすでに極限に達しており、今後の増産はコスト面で非常に厳しいとみられている。(翻訳・編集/津野尾)

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