2010年5月7日、福建省泉州市豊沢区台湾・香港・マカオ在住華僑連絡交流弁公室の倪子川（ニー・ズーチュアン、53歳）主任が台湾・新竹市で万引きの現行犯として逮捕された。台湾で逮捕された最初の中国本土官僚という不名誉な記録を残すこととなった。8日、台湾紙・自由時報が伝えた。

【その他の写真】

倪主任は3日、泉州市の企業家7人を引き連れ、台湾企業誘致と旅行を兼ねて台湾入りした。7日、ホテル近くのコンビニエンスストア・セブンイレブンを訪れた。友人に頼まれた薬を買うのが目的だったというが、お目当ての品は見つからず。ところがその際、99台湾ドル（約288円）の化粧品・BBクリーム2つをポケットに隠した。これを店員が発見、逮捕された。

取り調べを受けた倪主任は自らの身分を明かしたが、警察は半信半疑。中国本土の官僚がまさか300円足らずの化粧品を盗むとは思いもしなかったようだ。インターネットで確認し、ようやく倪主任の身分を認めたという。なお微罪であること、被害店舗と和解が成立していることから不起訴処分となった。

「史上初、台湾で中国本土の官僚逮捕」のニュースは中国本土のネット掲示板に転載された。「恥さらし」と批判する意見が多いが、「なにか裏の事情があるのでは」と勘ぐる声も上がっている。（翻訳・編集/KT）