シーレーン確保目指す中国、「真珠の首飾り」戦略がインドを包囲―英メディア

Record China    2010年5月24日(月) 15時15分

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17日、BBC放送は「チッタゴンは中国の『真珠の首飾り』戦略の一環か」と題した記事を掲載。バングラデシュ、パキスタンなどで中国の支援による港湾整備が行われているが、軍事的意図があるとインド、欧米諸国は不安視していると指摘した。写真はチッタゴン。

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2010年5月17日、BBC放送は「チッタゴンは中国の『真珠の首飾り』戦略の一環か」と題した記事を掲載した。21日付で環球時報が伝えた。

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バングラデシュ南東部の港湾都市チッタゴンでは現在、大規模な港湾整備が行われており、新たな深水港として生まれ変わりつつある。整備に大規模な援助を行っているのが中国。港湾、さらにはミャンマー経由で中国へとつながる高速道路の整備に90億ドル(約8100億円)を投じたという。

こうした中国の動きにインド政府は神経を尖らせている。中国はバングラデシュ、パキスタン、スリランカ、ミャンマーなどで港や道路の整備を支援しているが、その狙いは中東へと続くインド洋の海上交通路(シーレーン)確保を目指す「真珠の首飾り」戦略にあるという。インドはまさに首飾りに包囲される形となる。

環球時報は、この「真珠の首飾り」とは中国によって作られた言葉ではないと反論した。米国防総省の報告書「アジア・エネルギーの未来」がその起源だという。中国外交部の報道官は何度も港湾、道路の整備に軍事的意図はないと発言しているが、受け入れられることはなかった。中国の軍事専門家、宋暁軍(ソン・シャオジュン)氏は、「英国など海外に基地を持つ国は、中国の支援の下で元植民地が発展することを恐れている。それらの国々が歴史の清算と賠償を求めると考えているからで、ゆえに中国に難癖をつけている」と分析した。(翻訳・編集/KT)

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