<在日中国人のブログ>日本は中国という大波を遮ることはできない

Record China    2010年6月1日(火) 13時40分

拡大

5月30日、華字紙・中文導報の楊文凱編集長は「日本は中国という大波を遮ることはできない」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真はラオックスを買収した蘇寧電器の北京の店舗。

(1 / 4 枚)

2010年5月30日、華字紙・中文導報の楊文凱(ヤン・ウェンカイ)編集長は「日本は中国という大波を遮ることはできない」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその内容。

その他の写真

世界的な金融危機の発生以降、海外進出を重要な戦略と位置づけた中国企業による日本企業のM&A(合併・買収)が大きな動きを見せている。最近では山東如意集団がレナウンの筆頭株主になった件が記憶に新しいが、今年に入ってから、同様の案件は立て続けに起きており、日本中を震撼させている。

例を挙げれば、3月には比亜迪汽車(BYD)が金型大手オギハラの館林工場を買収。ゴルフクラブ製造の本間ゴルフは2月、中国のマーライオン・ホールディングスの傘下に入った。09年に遡れば、中国の家電量販大手・蘇寧電器がラオックスの筆頭株主となり、自動車部品メーカー・寧波韻昇も日興電機工業を買収した。日本の世論はこうした「中国による日本買い」に恐れをなしているものの、結局はそれをただ黙って見ているしかない。

これと同時に、中国社会の消費ブームも日本に影響を与えている。今年1〜4月に日本を訪れた中国人観光客は前年同期比28.1%増の延べ48万8000人に達し、過去最高を記録。日本は今年中にこれを一気に180万人にまで増やしたい考えで、7月からは個人ビザの発給要件も大幅に緩和される。

日本は、中国の影響力を回避することはできない。それらはすでに、M&Aや個人消費、貿易などを通じて日本人の日常生活に深く浸透しているからだ。ごうごうと押し寄せる中国という大波を遮ることはできない。中国を全面的に受け入れ、心の扉を世界に向けて開かなければ、日本が新たな成長の原動力を得ることはないだろう。(翻訳・編集/NN)

●楊文凱(ヤン・ウェンカイ)

日本華字紙・中文導報編集長。上海復旦大学中国語学科卒業。95年に来日。98年に中文導報入社。著書にコラム集「卒業10年」、社説集「天涯時論」、インタビュー集「人在旅途」など。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携