天安門事件から21年、タブーに挑戦する中国紙―英メディア

Record China    2010年6月4日(金) 19時40分

拡大

4日、中国・北京で民主化運動を起こした学生らが武力鎮圧された1989年の天安門事件から21年。中国メディアや民衆による記念活動にも工夫が見られるようになった。写真は5月2日、ゴールデンウィーク中の天安門広場を警備する特別警備隊。

(1 / 4 枚)

2010年6月4日、中国・北京で民主化運動を起こした学生らが武力鎮圧された1989年の天安門事件から21年。中国メディアや民衆による記念活動にも工夫が見られるようになった。3日付で英BBC放送の中国語版ウェブサイトが伝えた。

その他の写真

政府への大胆な批判で知られる広州紙・南方都市報が1日の「国際児童デー」に合わせ、男の子が黒板にチョークで絵を描いている漫画を掲載した。前進する戦車3台の前方に小さな人のようなもの。これは天安門事件の際、戦車の行く手を遮った伝説の「戦車男(無名の反逆者)」だと多くの海外メディアが取り上げた。だが、この漫画はほどなくして当局に削除されてしまう。同紙も特にこれについての反応は示さなかった。

北京の作家で「ネット人権宣言」を発表した凌滄洲(リン・ツァンジョウ)氏は、真実を伝えようとする中国メディアは増えていると話す。漫画は4日の天安門事件21周年の直前に発表された。これが何を意味するのか。中国外交部の姜瑜(ジアン・ユー)報道官は事件について、「政府による結論はとっくに出ている」としているが、中国の民衆は事件の記念活動を公にしたいと考えているということだろう。

ネット上にもすぐに漫画に関する書き込みが溢れたが、すぐに削除された。実は、こうした動きは今回が初めてではない。08年の同じ時期、当局の監視が強まる中、やはり大胆なスクープで知られる北京紙・新京報も事件当時の有名な写真を掲載している。だが、「戦車男」について、はっきりした身元や消息はいまだに分かっていない。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携