人気漢方薬に、廃棄原材料使った安物製品が出回る―中国

Record China    2010年6月7日(月) 20時55分

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6日、ニセ製品などの秘密を暴く中国中央電視台(CCTV)の人気番組「毎週品質報告」は、漢方薬・阿膠の問題を取り上げた。多くの製品は皮革製品加工の際に生じた廃棄品を使用しているという。写真は漢方薬・阿膠。

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2010年6月6日、ニセ製品などの秘密を暴く中国中央電視台(CCTV)の人気番組「毎週品質報告」は、漢方薬・阿膠の問題を取り上げた。7日、信息時報が伝えた。

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阿膠はロバの皮を煮出して作ったゼラチン。ロバ皮膠とも呼ばれる。古くから伝えられる漢方薬で、2500年前の書物「五十二病方」にも記載があるほど。血液機能を高める効果があり、滋養強壮と美容に効くとして今でも高い人気を誇る。

ところが山東省、河北省、河南省など多くのメーカーで作られている阿膠は、廃棄されたロバ皮から作られているという。番組で取り上げられた東亜公司は、原料を河南省の百忍堂膠業公司から入手している。百忍堂膠業公司を訪れると、会社とは名ばかりのぼろ屋。その庭や周りに干してあるのが阿膠の原料だが、皮革製品の製造には適さない切れ端や顔・足の皮などだという。阿膠の伝統的な製法ではこうした廃棄品は使ってはならない。しかもその廃棄品もロバ皮が使われる比率は60%に過ぎない。残る40%は牛皮が使われている。

今や廃棄品を使った阿膠製造は大きな広がりを見せている。4、5年前まではロバ皮の廃棄品は単なるごみだったが、今や多くのメーカーが購入するようになり、値段も急上昇。トンあたり2000元(約2万6700円)もの価格をつけている。それでも正規品の十数分の1という値段。健康を願う庶民の気持ちにつけこんで、メーカーは莫大な利益をあげている。(翻訳・編集/KT)

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