Record China 2010年6月11日(金) 6時12分
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9日、「世界の工場」とも呼ばれる広東省の珠江デルタだが、その環境汚染が激しさを増している。環境の劣悪な現地で生活する住民は、もはや「人間掃除機」状態だという。
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2010年6月9日、信息時報によると、「世界の工場」とも呼ばれる中国広東省の珠江デルタは、その環境汚染が激しさを増している。
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珠江デルタは中国の対外貿易総額の30%を占め、急成長を遂げてきた中国製造業の“顔”とも言える工業地帯。しかし、そうした背後では深刻な環境汚染が問題となっていた。
大気汚染により、地域一帯はモヤがかかったような状態が続いている。今年11月に開催予定の2010年アジア競技大会(アジアオリンピック)広州大会の関連組織が調べたところ、広州市の大気汚染の20〜40%は周辺都市が原因となっていることが判明した。複数の都市が隣接するこの地区にといて、各都市単独の施策だけでは環境問題が解決しないことを示している。広東省広州市社会科学界聯合会の専門家は、産業や交通といった分野よりも、環境保護の観点で各市が協力体制を築き、複数の都市を結ぶ「エコ産業帯」を形成することを提唱している。珠江デルタ一帯の都市に加え、その上流に位置する仏山市や肇慶市もその範囲内に含むべきだとした。
また、水質汚染も深刻で、沿岸で採れる食用貝が食中毒を引き起こす「毒ホタテ事件」も起きている。こうした劣悪な環境の中で毎日食事をし、空気を吸い、生活している現地の住民は、もはや「人間掃除機」状態だという。(翻訳・編集/岡田)
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