<レコチャ広場>中国人はサッカー北朝鮮代表をどう見ているのか?

Record China    2010年6月17日(木) 16時5分

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16日、中国の詩人・葉匡政氏がサッカー北朝鮮代表についての記事を中国のブログサイトに発表した。写真は北京市内の巨大スクリーンでW杯観戦する人々。

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2010年6月16日、中国の詩人・葉匡政(イエ・クアンジョン)氏がサッカー北朝鮮代表についての記事を中国のブログサイト・捜狐博客に発表した。以下はその概略。

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ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の北朝鮮対ブラジルの試合を見て、3年で米英を追い越せとうたった「大躍進」時代のスローガンを思い出した中国人は多いだろう。北朝鮮がブラジルからもぎ取った1点は、案の定中国全土の注目を集めた。北朝鮮選手の気持ちを最も理解しているのは恐らく中国人だろう。なぜなら、われわれも今の北朝鮮と同じような時代を経てきたからだ。もっとも、選手たちが国から「3年で英独を追い越せ」と言われているかどうかまでは分からないが。

サッカーで帝国主義と反動派を倒すことが、北朝鮮の壮大な夢だった。そして、1966年イングランド大会でアジア勢初の8強入りを果たすという快挙を遂げ、夢に大きく近づくのである。英国人に「赤い蚊」というニックネームを付けられるほど、全世界を驚愕させた彼らだったが、深刻な食糧危機などの影響により、それ以上の躍進は続かなかった。

移動の車の中でも「金日成(キム・イルソン)語録」を手放さない選手たちの姿は、かつての中国人の姿と重なる。W杯に出場した他の31チームと比べ、彼らの思想や価値観は間違いなく別世界をさまよっている。「たとえ寿命が20年縮まっても勝ちたい」という闘争心が彼らの試合に全く違う意味合いをもたらし、悲壮な色に染めているのだ。彼らの姿に何とも言えない気持ちにさせられた中国人は多いだろう。

北朝鮮選手の苦労に耐え忍ぶ姿や純朴そうな顔を見るたび、深い同情の念に駆られる。ちょうどわれわれの親世代が同じような感じだった。中国でも70年代に「われわれの向かうところ敵なし。米国はわれわれを恐れている」というような勇ましい反米革命歌が流行したが、今の中国人はもちろんそんな馬鹿げたセリフは吐かない。だが、北朝鮮にいる彼らにとっては、これこそが真の心の声なのかもしれない。(翻訳・編集/NN)

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