Record China 2010年6月21日(月) 17時56分
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21日、北京市内に本物そっくりのニセATMが見つかり、現地当局によって撤去された。このニセATMは利用者のカード番号とパスワードを読み取り、実行犯がそれを使ってキャッシュカードを偽造し、口座から現金を引き出すという仕組み。
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2010年6月21日、北京市内に本物そっくりのニセATMが見つかり、現地当局によって撤去された。このニセATMは利用者のカード番号とパスワードを読み取り、実行犯がそれを使ってキャッシュカードを偽造し、口座から現金を引き出すという仕組み。犯人はすでに拘束されているという。京華時報の報道。
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今月15日、市民の馬(マー)さんが、残高確認のためにATM機器を利用しようとしたところ、「サービス利用停止」との表示が出た。馬さんは19日になって、知人が振り込んだ5000元(約6万5000円)を別のATMから引き出そうとしたところ、残金がなくなっていることに気づいたという。また、被害に遭ったことに気づいた別の市民がこの日、警察に通報して事件が発覚した。問題のATMは香港の恒生(ハンセン)銀行のロゴを掲示していたが、同行に確認すると、該当の場所にはATMを設置していないことが確認された。
ATMは見た目には判別がつかないほどの精巧な作り。各種提携金融機関のロゴや「他に利用者がいる場合にはATM内に立ち入らないように」との注意書きまでが付されていた。
ATMに隣接するホテルの関係者によると、1週間ほど前、銀行の関係者をかたる者がATMの設置許可を取りに来たという。宿泊客をはじめ多くの利用者があったため、被害に気づいていない利用者が相当数いると推測される。
付近の住民が毎朝、ATMの蓋をあけて何かをしている不審人物を目撃していたため、犯人はまもなく特定された。20日に拘束されたのは吉林省出身の黄(ホアン、30歳男性)。犯行は単独によるものだと供述している。
ただ、「よく考えればニセモノとわかる」と市民の陳さんは話す。操作画面には銀行名が表示されず、ただ「カードを挿入してください」と指示が出るのみ。そして、肝心の「現金引き出し口」が存在しないのだ。また、問い合わせサービスの電話番号も、存在しないものだったという。巧妙と言うかずさんと言うか、よくわからない犯行である。(翻訳・編集/愛玉)
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