2010年6月23日、広東省広州市では11月に開催されるアジア競技大会を前に、ホテルや旅館で男女が1つの部屋に宿泊する際、「結婚証明書」の提出義務を徹底させるための取り締まりが強化されている。南方都市報が伝えた。

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記事によれば、これまでは複数人が1つの部屋に宿泊する際、代表者1人の身分証明書を提出すれば良かったが、数日前から突然取り締まりが厳しくなった。広東工業大学近くの旅館に恋人とチェックインしようとした張（ジャン）さんは、恋人が身分証明書を携帯していなかったため断られた。「数日前なら僕の身分証明書があれば良かったのに」と張さん。

広州の警察当局によると、数日前から大量の警察官を動員し、身分証明書や結婚証明書の提出状況を調べている。違反が見つかった場合は、厳しい処罰を下すという。特に結婚証明書の提出が徹底されていない一部の小旅館は売春の温床となっており、「こうした現象を撲滅する」（警察当局）のも大きな狙いの1つだ。

突然の取り締まり強化にホテル・旅館側は困惑を隠せない。黄埔区にあるホテルのフロント係は「全員に身分証明書を提出させるなんて、これまで1度もなかった」、別のホテルの支配人も「手続きが面倒になっただけ。根本的な解決にはならない」と話している。（翻訳・編集/NN）