家庭環境が大学入学や就職に影響、農民の子供は圧倒的に不利―中国

Record China    2010年6月29日(火) 7時2分

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26日、中国では大学入学や就職が学生の家庭環境によって大きく影響し、農民家庭の学生は卒業後の就職や給与が他の層より不利であることが調査でわかった。写真は冬休みに大学に残り、アルバイトで来学期の生活費を稼ぐ雲南省の農村出身の学生。

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2010年6月26日、中国の教育データ情報会社のMyCOS(麦可思)がこのほど発表した2009年度の中国大学卒業生の就職と労働能力に関する調査報告によると、学生の家庭環境が大学入学や就職状況に大きく影響することがわかった。中国青年報(電子版)が伝えた。

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大卒者約50万人に行った調査で22万件の回答を分析。卒業生の家庭階級をその親の職業別に「一般産業とサービス業従事者」「管理クラス」「農民と出稼ぎ農民」「無職と退職者および専門職」の4種類に分け、就職動向や労働能力などを分析した。その結果、「農民と出稼ぎ農民」や「一般産業とサービス業従事者」を親に持つ学生は主な進学先に職業専門大学を選ぶのに対し、「管理クラス」の親を持つ学生は「211院校」(中国教育部が指定した“21世紀の主要100大学”のこと)を選ぶ。

どの学校でも入学試験の際に高得点を出すのは「農民と出稼ぎ農民」の家庭出身の学生であり、他の家庭出身の学生より平均で15点以上も上回っている。教育環境の劣る農村家庭に育った学生たちは都会の学生たちよりも良い成績で大学入学しているにもかかわらず、卒業半年後は35%が就職できずにいる。「管理クラス」では15%だった。さらに就職半年後の給料についても農民家庭の大卒者はどの家庭出身よりも低いことが明らかになった。(翻訳・編集/本郷)

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