2010年7月5日、北京市第一中級法院は、米国人地質学者・薛峰（シュエ・フォン）氏に対し、中国石油業界に関する国家機密法違反容疑で懲役8年の実刑判決を下した。6日、大洋網が伝えた。

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中国で生まれ、米シカゴ大学を卒業した薛氏は、米エネルギーコンサルタント企業・IHSに勤務した。中国で油田の場所や地質、水資源に関する調査を行い、IHSに情報を売却していたという。2007年末に逮捕された。

薛氏の逮捕を米国側はきわめて重視。米大使館関係者が20回以上にわたり、拘留中の薛氏に接見したほか、5日の判決公判には米大使も出席。訪中したオバマ米大統領もこの問題を提起したほどだった。しかし米国の働きかけもむなしく、薛氏には実刑判決が下された。

6日付ブルームバーグは「この裁判は、中国が経済情報を保護するため法律を活用していることを浮き彫りにし」たと指摘。米経済団体からは、国家機密法があまり恣意的に運用されていると批判の声が上がっている。（翻訳・編集/KT）