2010年7月15日、旧関東軍の細菌戦部隊「731部隊」の基地跡地を世界遺産に登録する動きに対し、中国のネットユーザーが「反対」の姿勢を示している。環球網が伝えた。

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「731部隊」は、旧関東軍が第2次世界大戦中に満州国が置かれた黒竜江省ハルビン市に伝染病予防や兵員の飲料水の水質浄化を目的に配備したとされているが、実際には細菌戦研究のために人体実験が行われたとする説もある。これをユネスコ（国連教育科学文化機関）の世界文化遺産に申請しようという活動がハルビン市を中心に進められているが、これに対する賛否を問うアンケートを環球網が行ったところ、56．2％が「反対」と答えた。

「賛成」（48．3％）のユーザーからは「日本人が中華民族に犯した蛮行を忘れないために良い」「日本人の犯した罪を世界中に知らしめるために良い」などの意見が上がっている。一方、「反対」のユーザーは「なぜ中華民族の恥辱を世界遺産にしたいのか？」「故宮や兵馬俑と同列に考えるのはおかしくないか？」「愛国主義教育基地としてなら良いが、世界遺産にするのは耐えられない」などとしている。

こうした意見に対し、中国の専門家は「世界遺産になることで知名度があがる。より多くの人に悲惨な歴史を知ってもらい、平和を訴えるチャンスになる」との見方を示している。（翻訳・編集/NN）