香港で出産する女性が増加、永住権の見直しはなし―香港

Record China    2006年12月14日(木) 9時39分

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ここ数年、香港で出産する中国本土の女性が増加している。誕生した子どもは香港の永住権を持つため、一部の市民からは批判の声も出始めているという。香港保安局の局長・李少光氏。

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2006年12月6日、香港保安局の局長・李少光(リーシャオグアン) は、ここ数年、香港で出産する女性の数が増えてきていることを明らかにした。李氏は、「香港で出産する中国本土の女性の数は増えつつある。2002年には、本土出身の両親を持つ620人の新生児が誕生したが、2005年には9000人にまで増加している」と説明した。

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調査によると、2006年では、本土の女性が出産した新生児の数は、1月〜9月の9か月間ですでに1万人を突破している。李氏に よると、香港当局は、本土の女性が香港で出産するという現在の状況に注目をしているが、そのことが香港の人口政策に影響を与えるとの結論にはまだ至っておらず、対策も立てていないという。そのため、「基本法」第24条と2001年の終審裁判所の判例 により、不法入国者や滞在ビザが失効した人、臨時居留人が香 港滞在中に出産する場合を除き、両親が中国籍で香港で出生した子どもは、香港の永住権を持つこととなる。

さらに李氏は、香港当局では現在のところ、中国本土の女性が 香港で出産することを受けて、「基本法」を改めるつもりはないとも指摘している。しかし一方で、本土の女性が旅行をカムフラージュに香港で出産をし、生まれた子どもが香港の永住権を得られることについて、香港市民の一部からは批判の声も上がっている。

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