むやみな開発は反対、街の記憶を無残に取り壊すな=国家文物局トップが講演で―中国

Record China    2010年8月7日(土) 19時9分

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2日、中国国家文物局の単霽翔氏は「文化遺産の保護」をテーマに講演し、中国各地で行われている無計画な都市開発に苦言を呈した。写真は都市開発のため取り壊された北京中心部の昔ながらの街並み。

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2010年8月2日、中国国家文物局の単霽翔(シャン・ジーシアン)氏は「文化遺産の保護」をテーマに講演し、中国各地で行われている無計画な都市開発に苦言を呈した。3日付で新京報が伝えた。

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単局長によると、中国では各地で都市開発が進められているが、「建てたばかりの建物をすぐに取り壊す」「やたらと欧米風にしたがる」「歴史的価値を顧みずどんどん取り壊す」など問題点が多い。特に「古い」というだけで取り壊そうとする風潮には反対の姿勢を示しており、「そこには1000年に渡り蓄積されてきた文化がある。何世代もの暮らしが染み込んだ伝統家屋にはたくさんの思い出もある。それらを簡単に取り壊すべきではない」と指摘した。

また、高層ビルや奇抜なデザインのビルを建てれば大都市に近づけると思い込んでいる中小都市が街全体のバランスも考えず、ものすごい勢いでイメージ一新を図っていると指摘。その上で、「かえって街の景観をぎこちなく、薄っぺらいものにしている」と苦言を呈した。(翻訳・編集/NN)

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