Record China 2010年8月5日(木) 13時24分
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4日、シンガポール紙は、中国各地で気象災害による被害が拡大していると報じた。吉林省と新疆ウイグル自治区で洪水被害が発生している一方で、内モンゴル自治区では干ばつ被害に見舞われ、さらに南方の複数の地区では猛暑が続いている。写真は全国各地の猛暑の様子。
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2010年8月4日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、中国各地で気象災害による被害が拡大していると報じた。吉林省と新疆ウイグル自治区で洪水被害が発生している一方で、内モンゴル自治区では大規模な干ばつ被害に見舞われ、さらに南方の複数の地区では気温37℃以上の猛暑が続いているという。
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記事によると、吉林省では7月以降8月2日までの間に、頻発する洪水による被災者数が432万9000人、死亡63人、行方不明59人に上った。また、洪水による水道管の破壊などによって48時間以上断水がつづいている地区もあり、復旧の見通しは立っていない。
新疆ウイグル自治区クチャ県でも大規模な洪水が発生しており、現段階では正確なデータがまとまっていないものの、被害総額は1億6400万元(約20億5000万円)に上るとみられている。
一方、内モンゴル自治区では深刻な干ばつ被害が広がっている。同自地区内のフフホト市・包頭市・赤峰市・通遼市・ヒンガン盟など10の市・盟で甚大な被害が広がっており、同政府は自然災害4級緊急対応措置をすでに発動している。
自治区農牧業庁によると、7月末までに干ばつ被害を受けた耕地面積は175万4000ha、うち約12万2000haは今年の収穫を絶望視。さらに、大部分の牧草地区も枯れて、家畜の餌の確保が難しくなっているという。干ばつによる被災者数は440万7000人、直接の経済的損失は24億4300万元(約305億3800万円)に達している。
また、中国の西北・華北・江南・華南各地区では猛暑が続いており、先月29日には猛暑を記録した範囲が今年最大になった。中国中央気象台は3日、今後も猛暑が続くと予想し、高温オレンジ警報(注:3段階のうちの2番目。24時間以内に37℃以上を記録する可能性がある場合に出される)を発した。同気象台は、「浙江省・江西省・湖南省の3省で8月上旬に40℃以上の高温になる可能性がある」と注意を呼びかけている。猛暑により電力需要が高まり、華北地区では電力不足に陥ることも懸念されている。(翻訳・編集/HA)
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