地球温暖化が続けば未曾有の気象災害発生の可能性あり―中国科学者

Record China    2010年8月7日(土) 5時50分

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4日、南京大学地理・海洋科学学院の高抒院長は「地球温暖化がこのまま継続すれば、深刻な気象災害がますます増加するだろう」と警告を発した。写真は3日、高温を記録した南京市。

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2010年8月4日、北半球で高温を記録する日が半月以上続き、多くの国と地域に災害をもたらしている。南京大学地理・海洋科学学院の高抒(ガオ・シュー)院長は「地球温暖化がこのまま継続すれば、深刻な気象災害がますます増加するだろう」と警告を発している。中国新聞社が伝えた。

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記録的な高温が続いている北半球では、米カリフォルニア州の火災、ロシアで頻発する山火事、モスクワで130年の気温観測史上最高気温の記録、グルジアの森林火災、日本で熱中症による病院への搬送者・死者の多発、インド西北部で最高気温が50℃近くになり約300人が熱死など、多くの気象災害が発生している。

中国でも東北地方などで大洪水が発生する一方で、中央気象台が高温オレンジ警報(注:3段階のうちの2番目。24時間以内に37℃以上を記録する可能性がある場合に発令される)を連日発令するなど、各地で猛暑が続いている。

高院長は「米国科学アカデミーの研究によると、地球の温度は過去100万年のうちで最高レベルに達している。地質学上、地球には10万年毎に1回の温度変化周期があり、温度変化の幅は3〜5℃と言われている。しかし、直近200年間に約20回の温度変化があり、過去100年間で平均気温が0.5℃以上上昇している」と紹介し、「現在の気温変化の速度は過去よりもさらに早くなっており、今年は洪水や高温など深刻な被害が多く発生している」と語る。

また、「地球温暖化が続く状況下では、大気中に蓄積されるエネルギー量が増加し、天気をより不安定に、極端にする。例えば、南京の気温は現在−10〜40℃の範囲だが、これが−15〜45℃に拡大したり、ハリケーンの強度が増すなどの可能性が考えられる」とし、「従来の防災手段では今後の気候変化には対応できなくなり、新たな発想や技術で対応することが全人類の課題となるだろう」と話した。(翻訳・編集/HA)

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