猛暑で相次ぐ労働者の死、保護法規の遅れが要因に―中国

Record China    2010年8月6日(金) 19時49分

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5日、新京報は記事「中国で頻発する高温による死亡事故、関連法規は50年間改定されず」を掲載した。今年の猛暑で、死亡などの被害が相次いでいる。写真は4日、猛暑の中、作業する武漢市の電力会社従業員。

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2010年8月5日、新京報は記事「中国で頻発する高温による死亡事故、関連法規は50年間改定されず」を掲載した。

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夏に入って以来、各地で高温による死亡事故が多発している。山東省済南市では7月30日から8月1日にかけ、野外で働いていた労働者が数多く入院、うち8人が死亡した。ほとんどが清掃作業員か出稼ぎ農民だった。一方で、気温が高い地域でも高温補償金はまだ完全には普及しておらず、一部では空手形に終わっているという。

国家安全生産理論専門家グループメンバーにして全国総労働組合の労働保護専門家顧問である羅雲(ルオ・ユン)氏は取材に答え、死亡事故の多発は労働保護に関する中国の法律の遅れを示すものだとコメントした。1960年に制定された「高温対策措置臨時条例」は50年間、全く改訂されていない。高温下での作業には休憩時間を設けることなどが盛り込まれているが、具体的な細則がないという問題がある。

2007年には中国衛生部が「夏季の高温対策をさらに強化するための通知」を公布、猛暑の際には仕事を注視するよう勧告したが、罰則規定がないため空文になったという。羅氏は法律の整備と運用を徹底し、労働者を保護するべきだと提言した。(翻訳・編集/KT)

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