吉利&ボルボの縁組み、今後の行く末は?―中国紙

Record China    2010年8月7日(土) 19時53分

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5日、フォードと浙江吉利ホールディングス集団有限公司との間で2日、ボルボカーズの売却手続きが完了。これで、過去最大の中国企業による海外自動車ブランドの買収劇は法的手続きを終えた。だが、今後の行く末は?写真は4月、北京モーターショーの吉利ブース。

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2010年8月5日、フォードモーターは2日、中国の吉利汽車の親会社である浙江吉利ホールディングス集団有限公司との間で、ボルボカーズの売却手続きを完了したと発表。これで、過去最大の中国企業による海外自動車ブランドの買収劇は法的手続きを終えた。だが、今後の行く末はいかに?経済参考報が伝えた。

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記事によれば、吉利は今後、中国でボルボブランドの高級車を生産し、ボルボの欧州工場も使用して国際市場に打って出る考えだ。しかし、海外メディアは一様に、「安全で高品質」を柱としていたボルボブランドの神髄が徐々にその良さを失くしていくとの懸念を示す。これに対し、新生ボルボのステファン・ジャコビー社長兼CEOは「ボルボが引き続き安全で革新的な自動車を作り続けることに変わりはない」と述べ、全く心配いらないことをアピールしている。

中国の自動車業界はこれまでの数十年で、世界中のおよそ全ての有名自動車メーカーと合弁を実現してきたが、核心技術や知的財産権を手に入れることは出来なかった。記事は、吉利が今回18億ドルを費やして得た最も価値あるものは、ボルボの核心技術に他ならない、と指摘している。

だが、技術を手に入れても、それを上手く消化吸収できるとは限らない。こう指摘するのは、浙江大学の黄先海(ホアン・シエンハイ)教授だ。黄教授は「ボルボは、法律上は中国の会社となったが、その思想や視点、知恵までも買収したことにはならない」とし、吉利が2つの異なる文化を上手く融合させ、利益を上げていくことができるかどうかは、今後の経営手腕にかかっていると強調した。

吉利ホールディングスの李書福(リー・シューフー)総裁によると、文化の差というものは「上手く導けば大きな力を発揮する」もの。李総裁は、「われわれはボルボが本来持つ野生の本能を引き出し、60〜70年代のボルボの姿を蘇らせるつもりだ」と抱負を語っている。(翻訳・編集/NN)

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