水質汚染で飲料水も危険、黄河に匹敵する量の工業廃水が長江に流れ込む―中国

Record China    2010年8月7日(土) 16時18分

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7日、華西都市報は記事「専門家が語る:長江流域の化学工場、毎日の汚染物質排水量は黄河の水量に匹敵する」を掲載した。写真は7月28日、洪水により化学物質が入ったドラム缶が吉林省の松花江に流れ出した。

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2010年8月7日、華西都市報は「専門家が語る:長江流域の化学工場、毎日の汚染物質排水量は黄河の水量に匹敵する」と題した記事を掲載した。

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江蘇省鎮江市の化学工場園区は、その長江下流にあたる丹陽市の取水口付近にある。2002年から丹陽市の浄水場は22回もの汚染危機にさらされてきた。最も危険だったのは2005年3月、1週間もの間、都市は断水となった。原因は化学工場の汚水が取水口を取り囲んだことだった。2006年、国家環境保護局(現在の中国環境保護部)は建設中の化学工場石油化学プラントのうち、81%が長江及び黄河沿岸の人口密集地域に建設され、45%が深刻なリスクになると警告している。

中国安全生産科学研究院の魏利軍(ウェイ・リージュン)副総エンジニアは、「非合理的な工業計画と配置は事故の危険性を拡大させる」と警告している。以前、長江フォーラム事務局長、長江水資源保護局前局長の翁立達(ウォン・リーダー)氏は、「全国の化学工場の過半数は長江流域に集中している。毎日の工業汚水は黄河に匹敵する量だ」と明かした。(翻訳・編集/KT)

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