Record China 2010年8月11日(水) 14時40分
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9日、カンブリア紀末に生物の大量絶滅があった原因は、殻を持つ生物や原始的な脊索動物の出現による生存競争の激化だとする従来の通説を、中国科学院南京地質古生物研究所の林日白研究員が覆した。写真は安徽省淮南市の八公山風景区内にある先カンブリア時代の地層。
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2010年8月9日、カンブリア紀末に生物の大量絶滅があった原因は、殻を持つ生物や原始的な脊索動物の出現による生存競争の激化だとする従来の通説を、中国科学院南京地質古生物研究所の林日白(リン・リーバイ)研究員が覆した。新華網が伝えた。
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カンブリア紀(約5億4500万年前〜約5億0500万年前)には生物の多様化、進化が爆発的に進み、2枚の貝殻を持つ腕足動物や地球上で初めて目を持った生物とされる「三葉虫」といった節足動物など、実に多くの生物が出現した。ところが、末期になるとほとんどの生物が絶滅、その原因については、殻を持つ生物や原始的な脊索動物が生物界を支配したためだと考えられてきた。
林研究員率いる研究チームは、貴州省黔東南ミャオ族トン族自治州凱里市にある凱里累層で、バージェス頁岩の生物と生存競争で他の種族を絶滅に追いやった「天敵」とされる生物が共存していた痕跡を発見。これにより、これまでの通説には矛盾があると異論を唱えた。大量絶滅の原因について、林研究員は「まだ研究が必要」と話しているが、記事は「謎の解明に向けた新たな課題が提起された」と評している。
記事によると、研究成果は地質学の専門誌「Palaeogeography,Palaeoclimatology,Palaeoecology」に掲載され、国内外から高い関心が寄せられている。(翻訳・編集/NN)
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