相次ぐ観光地の入場料値上げに非難の声―中国

Record China    2010年8月13日(金) 14時53分

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9日、香港紙・星島日報は、中国で相次ぐ観光地の入場料値上げに非難の声が上がっていると伝えた。写真は世界遺産の丹霞山。

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2010年8月9日、香港紙・星島日報によると、今年に入ってから、中国国内の有名観光地はそろって値上げを敢行。この傾向に対し専門家たちは、「中央政府は国家重点景勝区を国家公園にし、入場料の低価格化、または無料化を推し進め、入場料の高額化に歯止めをかけるべきだ」と意見を述べている。12日付で環球時報が伝えた。

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値上げの例を挙げると、今年に入ってから、雲南省の石林(訳者注:昆明市に位置する国家景勝区。カルスト地形が多く、奇怪な地形で有名。2007年に「中国南方カルスト」のひとつとしてユネスコ世界遺産に登録)は、140元(約1750円)から175元(約2180円)に、山東省の三孔(訳者注:曲阜市にある孔子ゆかりの建物。孔廟、孔府、孔林の3つからなり、1994年、世界遺産に登録)は、150元(約1875円)から185元(約2310円)に値上げした。

また、今月初めに「中国丹霞」のひとつとして世界遺産に登録された広東省の丹霞山(訳者注:韶関市に位置する世界地質公園。カルスト地形が連なっており、希少な動植物が多く生息する)は、今年6月にそれまでの65元(約810円)から、突然100元(約1250円)に値上げを敢行し、丹霞山管理委員会の黄大維(ホアン・ダーウェイ)主任は丹霞山の保護と整備を名目に、さらなる値上げの可能性を示唆している。

これに対し、香港などでは「これまで中国旅行は安く経済的だったが、こんなに入場料が値上がりしてしまった今では、東南アジアへ旅行に行くほうが良い」との声が上がっている。

また、中国国務院が最近発表した「観光業の発展を促進するための意見と重要課題に関する方案」では、「観光地の入場料を調整する場合は、半年前に公に向けて告知しなければならない」と規定している。(翻訳・編集/八木)

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