Record China 2010年8月16日(月) 19時4分
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中国で最も愛されているおやつといえば、ヒマワリの種ではないだろうか。老いも若きもカリカリと、ハムスターのようにヒマワリの種をかじる姿に驚く日本人は多いと思うが、視点を変えれば、愛される理由が見えてくる?
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中国人が一番よく食べるおやつといえば、断然ヒマワリの種だろう。老若男女がヒマワリの種を囲んで、カリカリとハムスターのようにかじる姿は、可愛らしくもあるが、ちょっと不思議に感じる人は多いのではないだろうか。筆者も、中国に来た頃はそうだった。食べてみても、別段すばらしくおいしい、というわけでもない。「どうしてわざわざこんなものを?」と考えながら、勧められたら付き合い程度にカリカリする、という程度の“ヒマワリの種ライフ”を過ごしていた。
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しかし、つい先日夏の旅行に出かけた折りのこと。ふと筆者のパートナーが移動中の長距離バスの中で、こんなことを言った。「ヒマワリの種って、おやつとしてはすごくいいかもしれない。砂糖が使われていないし、一粒一粒が小さいからどうやったって食べ過ぎないじゃないか。」
そう言われれば、確かにそうだ。ちょっと口寂しい時、ヒマワリの種ほど丁度良いおやつは、そうそう見つからない。まずあの面倒くささ。なんでいちいち殻を剥かないとならないのか、と思うかもしれないが、見方を変えれば「食べすぎ防止」に役立ってくれている。それに、一つ一つが小さいので、長いこと食べていてもあまりお腹にたまらないため、「おやつの食べすぎでゴハンが入らない」なんてことも起こりにくい。また、砂糖や油脂、添加物を一切加えていないものも入手しやすく、非常に健康的だ。唯一、食べた後の殻問題が残るが、やがて土にかえるゴミならば、それほど気にせず済む。包装も比較的簡易なものが多く、買い方を工夫すればパッケージのゴミすら出ないだろう。つまり、エコロジーなおやつでもある、ということだ。
これだけの好条件を揃えていれば、中国人に愛されているのも納得がいくというもの。まだまだ夏本番。これから中国旅行に出掛ける人も多いのでは?この機会にぜひ、ヒマワリの種を旅のお伴に加えてみてはいかがでしょう。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)
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