目前に迫った第6回国勢調査とその問題点=「不利益被る」と協力を拒む市民も―米華字メディア

Record China    2010年8月19日(木) 15時18分

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15日、米華字メディア・僑報網は記事「国勢調査の正確性は至上命題だ」を掲載した。正確性の担保には国民の不安をとり除き、安心させることが第一だと提言している。写真は浙江省で生まれた三つ子の赤ちゃん。

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2010年8月15日、米華字メディア・僑報網は記事「国勢調査の正確性は至上命題だ」を掲載した。

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「国勢調査の成功には、まず戸籍の修正から始めよう」。そう大書された横断幕が北京市のあちこちに掲げられている。北京市は今月15日より入居登録調査を開始、全国に先駆けて第6回国勢調査のスタートを切った。

世界最多の人口を持つばかりか、世界最大の流動人口を持つ中国では、国勢調査の正確性を担保することはきわめて困難。10年に1度の調査には膨大な人的資源と財力が投じられてきた。しかし今回は10年前とは状況が違う。流動人口の増加、戸籍と住居地の不一致、一人っ子政策逃れの無戸籍児童などの問題が深刻化している。

また、市民の間には調査に協力したくないという心理もあるようだ。その理由は戸籍がさまざまな利益と結びついていることがある。年金から教育や医療の社会福祉まで戸籍上の人数と結びついているため、「亡くなっても戸籍上は生存している」「生まれてきても戸籍は存在しない」といった奇妙な現象が生じている。

北京市政府は一人っ子政策逃れの子どもに合法的な戸籍を与えること、できるかぎり罰則を軽くすることを約束しているが、国勢調査を口実にこうした状況を政府は把握しようとしているのではと懸念している人は多い。

国勢調査は国の人口統計の基礎となるもの。何よりも正確性が求められる。そのためには戸籍の把握と罰則と国勢調査を切り離し、国民を安心させることが重要だ。また一部の地方やグループによる、人口をごまかして利益を得ようとする違法行為に法的な罰則を与えることが重要となる。(翻訳・編集/KT)

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