2010年8月16日、独ディ・ヴェルト紙は、中国の経済発展がドイツの経済回復にも利すると指摘した。20日付で環球時報が伝えた。

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記事は、1）中国の経済発展が長く続いた世界の経済秩序の均衡を破る、2）経済体としての欧州とアングロサクソンは、発展目覚ましい新興国に比べれば衰退するとの見通しを示し、さらに、3）拡大し続ける中国の需要がドイツ経済を危機から救ってくれるとの期待をあらわにした。また、4）中国の成長がドイツを輸出の停滞から脱出させ、5）米国の順調な債務返済を可能とし、6）EU諸国の財政立て直しを促すことになると指摘した。

現在、欧州の5人に1人は65歳以上の高齢者で、2050年にはその比率が3人に1人となるとみられている。老齢化と人口減に伴い、国内市場が縮小していくことが予想されるドイツ、フランスや日本など先進国にとって、経済発展を続けている中国やインドなどの新興国が非常に重要となってくる。同記事は、経済発展の恩恵で豊かになった新興国の人々が新たな需要を生み出していることだけでなく、高い教育を受けた若者たちが閉塞した先進国に精神的、技術的な新しい息吹を注いでくれることにも注目すべきだと指摘した。（翻訳・編集/中原）