米中両国に牽引される世界秩序、だが米国優位は動かない―米誌

Record China    2010年8月25日(水) 15時50分

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20日、中国の目覚しい経済的発展により、将来の世界を牽引するのは中国と米国の2国になると米メディアが指摘した。写真は河南省の食品工場で製造されるクッキー。欧米にも輸出されている。

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2010年8月20日、人民網は9日付米誌・ニューズウィークの記事「中国は世界を独り占めしない」を掲載、経済成長目覚しい中国が米国とともに今後の世界を牽引するとの見方を示した。

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記事によると、米メディアの主要ニュースの半数以上が中国関連のもの。中国が米国をいつ追い越すかといった話題に注目が集まるが、日本を抜いてGDP世界第2の経済大国となった中国も、ミクロ経済や文化的影響力、人道支援や海外協力の度合いなどを見ると、米国に対して優位に立つのは、はるかに遠い先のことというのが実情だ。

同記事は、中国がアジア地域の大半の国々にとって最大の貿易相手国であり、主導的立場にあるように、アジアやアフリカ、南米諸国における中国の影響力が着実に拡大していると指摘。しかし中国の扱う貿易品目は低額商品が主であり、相手国の科学技術向上につながる商品を提供してはいないとも指摘した。逆に、米国のアジア地域における直接投資額や援助額は中国を上回り、ソフトパワーでは中国に対して絶対的優位に立っているという。

米国はさらに、国際組織を通じて人道支援や軍事援助を行い、世界各国と深い関係を築いているが、この面で中国は、米国に対し常に脅威を感じているという。中国の台頭は、皮肉なことに結果として米国の国際的影響力をさらに強くさせることになるが、今後の世界秩序において米中両国が主導権を握ることに変わらりはない、と同記事は結論づけた。(翻訳・編集/本郷)

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