「平和的台頭」を自称する中国に、周辺国が不快感=“過度の民族主義”嗅ぎとる―米誌

Record China    2010年8月25日(水) 12時37分

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22日、米誌は「中国の民族主義が平和的台頭を阻んでいる」と題した記事を掲載した。写真は7月、中国人民解放軍。

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2010年8月22日、米誌ネーション(電子版)は「中国の民族主義が平和的台頭を阻んでいる」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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中国の存在感が増すにつれ、隣人たちの中国に対する不快感も強まっている。日本は海上自衛隊の潜水艦を増やし、活発化する中国海軍を牽制。韓国は海軍哨戒艦「天安」の沈没事件で中国が北朝鮮への名指し批判を拒否したことや、米国との合同軍事演習に敵意をむき出しにしたことに対し、強い不満を感じている。ベトナムも中国対策としてロシアから潜水艦や戦闘機を購入する計画であるほか、米国との軍事交流も始めた。東南アジア諸国連合(ASEAN)も、中国が南シナ海を「核心的利益」と呼ぶことに、米国が強力な反撃をしたことを歓迎している。

中国は「和諧世界(調和のとれた世界)」と言いながら、党指導部や軍上層部はより民族主義的な態度を取っている。しかし、「平和的台頭」政策を放棄したわけではく、ならば、隣国への脅威にはならないことを彼らに保証しなければならない。政策ではなく、態度で示す必要があるのだ。だが、彼らがこれほどの自信を持ち、強気でいるのも不思議ではない。中国は、オバマ大統領に台湾への新型F-16戦闘機の売却を見送らせているからだ。

中国が南シナ海を「核心的利益」と呼び、チベットや台湾と同等の地位に格上げしたことは、周辺国の神経を逆なでする結果となった。「平和的台頭」のイメージは崩れ、外交空間も狭まった。中国が危険な民族主義の下、周辺国を力で抑えつけるのではないかという懸念も広がっている。中国が「平和的台頭」を強調したいのなら、過度な民族主義は抑えるべきである。(翻訳・編集/NN)

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