Record China 2010年9月1日(水) 9時26分
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31日、環球時報は「中国と北朝鮮の安定した関係が中国に最も有利である」との社説を掲載した。写真は中国吉林省琿春市、中朝国境。
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2010年8月31日、環球時報は「中国と北朝鮮の安定した関係が中国に最も有利である」との社説を掲載した。以下はその要約。
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このほど、北朝鮮の金正日総書記が中国を訪問したことによって、世界のメディアが再び「中国と北朝鮮の特殊な関係」に注目した。一方、中国メディアは最近、両国の関係に「特殊」という言葉を使うことは滅多にない。中国政府の中朝関係に対する正式な認識は「正常な国家関係」だからである。ただし、「正常な国家関係」と言えども、両国関係はある種の特殊性を帯びており、これもまた「正常」な一部分とも言える。
中朝関係が中国にもたらす最大のデメリットは、米日韓の三国が中国に対し、北朝鮮の“理不尽な行為”の責任を求めることである。だが中国はこの責任を負う能力を持ち合わせていない。一方で、西側諸国による北朝鮮への制裁に中国も追随すれば、中朝関係はますます傷ついていく。こうした進退窮まる局面は、実際には中朝関係が十分に安定していないことに起因している。
「特殊」な関係であれ、「正常」な関係であれ、現状の中朝関係を維持し、安定させることが中国にとって最も有利である。その理由の1つには、北朝鮮は北東アジアで最も大きな変動要素を持つため、安定的な中朝関係を維持すれば、あらゆる変化の局面において、中国が主導権を握りやすくなるからだ。
また、一部のトラブルは表面上、北朝鮮が引き起こした様に見えるが、実際には冷戦の余熱が背景にある。こうしたトラブルは、北朝鮮を経由して間接的に中国に降りかかってきたり、或いはより厄介な形で直接中国に影響する。両国間の安定した関係を維持できれば、中国は国外からの圧力をコントロールしやすくなるのである。
どのような中朝関係、延いては中韓、中日関係を維持すべきか。中国の選択の余地は多くない。原因は、冷戦の余熱が地域全体の世論や人々の心に満ちているからだ。さらに複雑な現実として、同地区を安定的な局面に導く巨大な“外部パワー”―米国が存在する。
しかし、北東アジアの未来の安全に占める中国の重要性は誰も無視できず、その外交において中国は受動者ではありえない。最近20年間の状況を振り返れば、安定的な中朝関係は、対韓国・対日本との関係悪化を必ずしも意味していない。中国は北朝鮮が開放的な国家に進むことを援助し、長期的な安全問題の解決を図る必要がある。このことは中朝両国にとって有利であるだけでなく、北東アジアにとっても何も悪いことは無い。(翻訳・編集/HA)
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