2010年9月5日、中国環境保護部・科学技術標準局の劉志全副局長は、「2010年中国自動車産業発展国際フォーラム」で、2012年から始まる「第12次5か年計画」期間中に自動車からオートバイ、農作業車などの低速車まですべての自動車に対する排ガス規制を見直す方針を示した。その上で、2011年に小型車の排ガス規制を現行の「国3」(ユーロ3に相当)から「国4」(ユーロ4)に引き上げる計画を明らかにした。中国の複数のメディアが伝えた。

5か年計画中は排ガス規制を、車両の生産段階、使用段階、ガソリン・軽油の3分野から監視監督する。生産段階では、より厳格な排ガス基準を制定すると同時に、メーカーによる基準達成車両の登録制度を整備。使用段階では、基準未達成の車両の更新や回収を進めるとともに、大排気量車の廃棄を進める。ガソリン・軽油分野においては、有害物質の含有を抑えるよう指導する。

劉全副局長によると、北京、上海、広州などの大都市では自動車から排出される一酸化炭素などの有害物質が大気汚染の要因の75％以上を占めており、排ガス汚染の解決が急務になっている。(翻訳・編集/東亜通信)