富豪たち、「儲け話聞けないなんて」=ビル・ゲイツ氏らの慈善夕食会招待に拒否反応―中国紙

Record China    2010年9月8日(水) 11時14分

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今月末、米マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏と「株の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が訪中することに関連し、中国紙は中国で慈善事業が根付かない理由などを考察した。写真は10年1月、中国江蘇省の企業家らが貧困児童就学のために集めた寄付金の山。

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2010年9月7日、米マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏と「株の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が今月末に中国を訪問することに関連し、中国紙・京華時報は中国で慈善事業が根付かない理由などを考察した。

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全世界の大富豪に総資産の50%以上を慈善事業に寄付するよう求めるチャリティーキャンペーン「ギビング・プレッジ」を立ち上げた両氏は、今月末に中国を訪問し、中国の投資家や企業家を招待したイベント(夕食会など)の開催を予定している。内容は現段階では公にされていないものの、中国人富豪に対して慈善事業への寄付を求めるためと見られている。

記事によると、イベントへの招待を受諾した出席予定者は、すでに参加時の寄付表明を承諾している。一方で、イベントを「寄付を求めるための策略」とみなした企業家たちの辞退も増加しているという。

中国の投資家や富豪層は、両氏の“金儲けの極意”を聞けるならば何十万〜何百万ドルを払ってでも参加したいと考えるだろうが、今回のような慈善関係のイベントには参加したくないと考えているだろう。なぜなら、もし大金を寄付すれば、「金持ち」であることがバレるし、寄付しなければ「面子がたたない」ため、参加しないことが最上の選択だからである、と記事は解説する。

中国で慈善活動が根付かない原因の1つには、中国人がすべての慈善行為に対して疑念を抱いていることが挙げられる。“自分にメリットが無いことに対して、どうしてそんなに熱心になれるのか?”との疑念である。

かつて慈善基金を立ち上げた企業家は、メディアによって脱税の可能性を指摘された。また、ある企業では、寄付によって受けた納税上のメリットが、寄付金額とほぼ同額だったことが発覚したこともあった。

慈善活動が根付かないもう1つの理由は、中国の慈善団体にはびこる行政機関的な色彩に関連している。慈善機構が政府機関と同様の体質であれば、寄付金使途の不明瞭さと効率の悪さが必ず存在するからだ。(翻訳・編集/HA)

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