2010年9月9日、中国人に欧州旅行が解禁されたのは04年。その後、世界的な金融危機を機に双方の観光協力は一段と強化されており、今後はさらに大きな市場へと発展していくと中国紙・国際金融報が報じた。

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記事によると、10月30〜31日に北京で開催される「欧州・中国戦略協力・発展フォーラム」では双方の観光協力が重要議題の1つに数えられている。中国国家旅游局の邵[王其]偉（シャオ・チーウェイ）局長は「中国は今後国家戦略として観光業を推進していく」と述べ、外国資本の参入や中国の旅行会社の海外進出なども奨励していくとの方針を示している。

中国人に英国を除くEU（欧州連合）24か国およびノルウェー、アイスランド、スイスなどを含めた計29か国への観光が解禁されたのは04年9月。その後、中国人にとって欧州は不動の人気旅行先となっている。世界的な金融危機をものともせず、欧州を訪れる中国人観光客の数は驚くほどの速度で増加。消費意欲も旺盛で、高価なブランド品を大量に買い求めていく。

成長著しい中国の観光規模は、1998年の世界7位から現在はアジア1位。2009年に中国を訪れた外国人観光客は延べ2193万7500人で、中国から海外に観光旅行に出かけた人の数は延べ4765万人に上った。さらに、今年海外旅行をする中国人は5300万に上るとみられている。欧州にとって観光は経済を支える3大柱の1つ。中国人観光客の増加は大きな助けになっている、と記事は指摘している。（翻訳・編集/NN）