アジア各国が協力体制を強化、狙いは中国の影響力抑制―英シンクタンク

Record China    2010年9月11日(土) 17時7分

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10日、英シンクタンクは、アジアの複数の国が軍事・外交協力を通じて中国のアジアにおける影響力を抑制する動きを見せているとする報告を発表した。写真は1日、山東省済南市で行われた中国人民解放軍の演習。

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2010年9月10日、スペインの華字サイト・欧華網によると、国際戦略研究所(IISS)は、アジアの複数の国が軍事・外交協力を通じて中国のアジアにおける影響力を抑制する動きを見せているとする報告を発表した。環球網が伝えた。以下はその概略。

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IISSは2009年の国際情勢を分析した報告「戦略調査」で、中国の軍事・経済分野における台頭は目を見張るものがあるが、アジアの国々は中国が地域内で自らの権益を積極的に主張することに対し、嫌悪感を募らせていると指摘した。

米国が東南アジアへの「カムバック」を高らかに宣言したものの、アジアの多くの国は米国やほかの西側諸国がいまだ金融危機やアフガン戦争による疲弊にあえいでいると認識しており、例えばインドネシア、韓国、オーストラリアなどは地域内で積極的に仲間を探し、自らの利益保持に努めている。

韓国はアラブ首長国連邦と原子力発電分野で提携するなど複数の国との関係作りに努めており、オーストラリアやベトナムも国防予算を大幅に増やし、中国を牽制している。これらの国はアジアのもう1つの大国、インドに中国を抑えつける役割を求めているが、気候変動に関する国際会議では両国はタッグを組んで先進国に対抗している。

実際はインド同様、アジアの他の多くの国も政治・経済分野で中国との協力を必要としている。中国も各国とエネルギー、貿易分野で緊密な取引を続けている。中国にとって今最も差し迫った問題は国内の経済水準を引き上げること。そのため、安易に近隣国との友好関係を壊すことなどあり得ない。(翻訳・編集/NN)

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