中国は世界一の座を取り戻そうとしているにすぎない=新興国という見方は誤り―仏紙

Record China    2010年9月14日(火) 20時11分

拡大

6日、驚くべき速度で経済発展を遂げている中国は、19世紀に失った世界一の座を取り戻そうとしているにすぎない、と仏紙が論じた。写真は北京市。

(1 / 4 枚)

2010年9月6日、仏紙ル・モンドは、驚くべき速度で経済発展を遂げている中国は、19世紀に失った世界一の座を取り戻そうとしているにすぎない、と論じた。11日付で青年参考報(電子版)が伝えた。

その他の写真

記事は、輸出額が世界一、工業生産額が世界第2、そして世界一の自動車市場、世界一の外貨準備高を誇る中国の台頭によって、経済におけるアジアの重要性がさらに増すことになると指摘。中国と、中国以前に台頭した日本とを合わせると、購買力を基準とした経済規模では米国やEUに匹敵し、さらにインドを加えればアジアは世界経済における最大の「実力者」だ。

西洋文明が最も優れていると信じてきた西洋人にとって、アジアが「神聖な」西洋の経済体制を超えるのを見るのは、我慢ならないことだろう。しかし記事は、19世紀は欧州、20世紀は米国、そして21世紀は疑いなくアジアの世紀だと指摘した上で、アジアは「もともと握っていた世界一のポジションに戻るにすぎない」としている。

ある英国の経済学者は、歴史をさかのぼれば、例外だった2世紀(19世紀と20世紀)を除いてアジアは世界経済の中心であり続け、中国は世界最大の経済体だったと主張。それによると紀元1000年の世界に占めるアジアのGDPは70%、1500年では65%、1820年では59%だった。1820年、中国のGDPは世界の29%を占めたが、産業革命に乗り遅れたことと中国自身の鎖国によって1880年には14%、1950年には5%以下へと落ち込んでいったという。(翻訳・編集/津野尾)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携