Record China 2010年9月13日(月) 23時14分
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10日、「毒粉ミルク事件から中華文化の再建を考える」と題したブログ記事が、海外の華人向けポータルサイトに掲載された。写真は08年9月、病院で検査を受けるメラミン入り粉ミルクを飲んだ乳幼児たち。
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2010年9月10日、「毒粉ミルク事件から中華文化の再建を考える」と題したブログ記事が、海外の華人向けポータルサイトに掲載された。以下はその概略。
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多数の乳幼児が健康被害にあったメラミン入り粉ミルク事件。これは起こるべくして起こった事件だと筆者は考える。中国本土における伝統的な中華文化は20世紀初めごろから徐々に砕け散り、代わりとなる新たな文化や信仰も育たないまま、「文化沙漠」の状態にあった。拝金主義が横行する今の中国本土に「礼儀」や「羞恥心」などあるわけがない。
事件の背景には強い立場にあるメーカー側が原料乳を安く買い叩き、酪農家や仲介業者らが普通に商売していては生活できないほどにまで追い詰められていたことがある。世間はおりしも拝金主義一辺倒。貧しい暮らしから抜け出したい彼らは自分たちの儲け分を増やすため小細工を仕掛けようと考えた。最初は水道水や井戸水を足していたそうだが、すぐにメーカー側にばれてしまった。次に編み出されたのがニトロアミンという物質を少々加える方法。化学知識を少々かじったことがある誰かが考えたのだろう。だが、これも最新測定機に検出されてしまう。そして、ついに当時の最新測定器にも引っかからないメラミンを混入する方法がひねり出されたのである。
彼らの教養レベルが少しでも高ければ「清貧」という言葉の意味が理解できただろう。中国本土の人間は今こそ民族の文化と教養を改めて形成し直し、自分たちが捨て去った良い伝統を取り戻すべきだ。子孫を絶やすようなこれほど醜い現象は中国の伝統文化が根強く残っている台湾やシンガポール、香港では見たことがない。もちろん、法が整備され、自分たちの文化や信仰を持つ欧米の先進国ではほとんどあり得ないことだ。(翻訳・編集/NN)
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