お年寄りの面倒、誰が見る?高齢者人口1.7億人、若者に空前の圧力―英紙

Record China    2010年9月16日(木) 13時39分

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13日、英紙デイリー・テレグラフは、高齢化が進む一方の中国社会の介護問題について警鐘を鳴らした。写真は10年8月、中国・山東省に初めて開校した介護専門学校。

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2010年9月13日、英紙デイリー・テレグラフは「中国の高齢者介護システム、徐々に姿を表す危機」として、高齢化が進む一方の中国社会の介護問題について警鐘を鳴らした。

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経済発展で見る間に潤った社会。晩年になって、やっと人生を謳歌することができるようになった多くの高齢者もいるだろう。しかし、「中国で老いる」ということは、決して平穏に等しいとは限らない。公式統計では現在、中国国内の60歳以上の人口は1億6700万人。2010年までにはこれが4億人にまで膨れ上がり、全人口の25%を占めるに至る。

増え続ける高齢者人口に対し、長年の一人っ子政策実施による若年世代の減少。伝統的な観念として「年寄りの世話は子供が見るべき」と考える中国であるから、すなわちこれは「介護世代の欠如」と言い換えることができる。この問題は、若い一人っ子世代にとっては空前のプレッシャーとなってのしかかっている。上海復旦大学の彭希哲(ポン・シージョー)教授は「今後20年以内に中国の介護システムが危機的状況となる」と警告する。

加えて、不十分な年金受給額も老後の生活の不安要素のひとつだ。これは都市部でも農村部でも共通の問題。年金だけではとても食べていかれないので、自分の貯金だけが頼りとなる。

高齢化問題で、中国が解決すべき要素は山ほどある。しかも、これは代々に渡って受け継いでいくべき問題である―記事はそう締めくくっている。(翻訳・編集/愛玉)

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