中国を追い抜くことはインドにとって悪い夢―仏紙

Record China    2010年9月24日(金) 7時3分

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20日、仏経済紙は「中国を追い抜くことはインドにとって悪い夢」と題した記事を掲載した。写真はインド。

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2010年9月20日、仏経済紙レゼコーは「中国を追い抜くことはインドにとって悪い夢」と題した記事を掲載した。22日付で新華網が伝えた。以下はその内容。

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インドは20年以内に中国を抜いて人口世界一になるだろう。中国の人口も14億人に達するだろうが、インドはそれを上回る15億人から16億人に達する見込みだ。だが、追い抜くのは人口だけで他の分野ではまだ遠く中国に及ばない。国内総生産(GDP)で中国はインドの3倍、近代化も進み、識字率も劇的に向上した。だが、それはかえってインドの遅れを際立たせることにもなっている。中国は今や米国と肩を並べるほどになったが、インドはいまだに高い乳幼児の死亡率、栄養不良、インフラ整備の遅れ、といった問題と戦っている段階だ。

インド系フランス人の経済学者チョウドリー氏はインドの経済発展が遅れている理由について「権力を各州に分散させているからだ」と述べている。現在、中国と同等の速さでインフラ整備を進められるのはグジャラート州だけ。他の州は完全に出遅れている。こうした状況のもと、インド経済界では中国への固定観念を捨て、中国と経済協力を進め、そこから利益を得ようという考えが強まっている。これまでほんのわずかだった両国の貿易額は今年、600億ドルにまで増加する見通しだ。中国はインドから原料を輸入し、インドは中国にハイテク製品を売り込んでいる。

だが、経済的な交流は進んでも、両国の政治的な緊張はまだ続いている。中国のインド洋に対する野心、インドのダライ・ラマに対する支援、中国のパキスタンに対する援助、アルナーチャル・プラデーシュ州をめぐる領土問題―。しかし、インドのシン首相はこうした中国との外交面での隔たりが両国の経済協力を阻むことになってはならない、と考えているようだ。

もちろん、インドも人口が多く、英語が堪能、IT技術に長けている、といった強みがある。こうした強みを生かせば中国を追い抜けると考えているのだろう。だが、たとえ両国が同じ速度で成長を続けてもインドが中国を追い抜くことは出来ない。中国の底力はそれだけ強いということだ。(翻訳・編集/NN)

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